中島茂の名言 一覧

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中島茂のプロフィール

中島茂、なかじま・しげる。日本の弁護士。東京大学法学部卒業。中島経営法律事務所を設立。そのほか、名古屋工業大学大学院講師、警察庁情報セキュリティビジョン策定委員会委員、日本証券クリアリング機構監査役、投資信託協会委員会委員、財務会計基準機構評議員会評議員などを務めた。著書に『社長! それは法律の問題です』『株主総会の進め方』『最強のリスク管理』『その記者会見間違ってます!』ほか。

謝罪会見の内容を正しく伝えるには、服装や会場設営といったテクニカルな問題を蔑ろにすべきではない。しかし、根底に「苦悩」と「誠実さ」がない謝罪会見は、人の心を動かさない。残念ながらこのふたつは、会見マニュアルで演出できるものではない。


いくら誠実な姿勢で事態の収拾を図ったところで、それを世間に伝えようとしない限り、何も伝わらない。


無条件に謝罪をしてしまうと罪を認めたものと受け取られてしまうのではないかという懸念は、わからなくはない。しかし、訴訟社会の米国でさえ、多くの州法が謝罪しただけでは罪を認めたことにはならないと規定している(アイムソーリー法)。特に犠牲者が存在する場合は、弁明よりも心からの哀悼の意を優先させるべきである。


服装や会場といった「外見」と同時に、会見の中身が重要であることは言うまでもないが、メディアの反感を買う内容にはある共通項がある。それは、合法性の主張を優先させている点だ。以前、スーパーが全焼して15名の方が亡くなったとき、スプリンクラーが付いていなかったことについて社長が「消防法は守っていた」と発言してメディアの反感を買ったことがある。社長は虚偽の主張をしたわけではないのだが、被害者の遺族や関係者の心情を逆なでして有り余る会見だったことは疑いない。


会見を行うテーブルにテーブルクロスをかけるのは、足元を隠すという役割がある。人間はいくら神経を集中させていても、手元や足元の動きまでコントロールするのは難しいからだ。


謝罪会見で笑顔が禁物であることは誰にでもわかることだが、派手なスーツやネクタイ、華美な装飾品の着用なども当然ながらタブーである。数年前の出来事になるが、ある食品メーカーが自社製品の中身を偽装する事件を起こしたとき、謝罪会見に臨んだ社長が時価数百万円の高級腕時計を腕に巻いていたことがメディアで大きく報道されたことがあった。「目に涙、腕にキラリと高級時計」といった見出しを記憶しているが、要するに、いくら涙を浮かべて見せたところで、これでは本心から謝っているようには見えないということであろう。


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