中尾浩治の名言 一覧

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中尾浩治のプロフィール

中尾浩治、なかお・こうじ。日本の経営者。医療機器メーカー「テルモ」会長。広島県出身。慶應義塾大学法学部卒業後、テルモに入社。取締役、社長室長、経営企画室長、取締役常務執行役員、米国テルモメディカル会長兼CEO(最高経営責任者)、テルモ取締役専務執行役員、取締役副社長執行役員などを経て会長に就任。

360度評価では、私も「会議中に目をつむって寝ているように見えることがある」と言われたりします。でも、そういう目を意識して上が自ら変わっていかない限り、自由闊達な会社にはできないと思っています。


日本人は交渉力やアピールカが欧米人に比べると弱いとも感じています。それも固定した上下関係の中にいすぎるから、交渉力やアピールカが弱くてもやっていけることが影響しているのではないでしょうか。


日本企業が上下、先輩後輩関係を重視するのは、儒教的な伝統もあるでしょう。でも、別の角度から見れば、そういう固定した関係を前提にする方が、中の人たちには楽でもあるのです。上下関係が事前にあるので、厳しい議論や評価をぶつけ合わなくてもやっていけるからです。ただ、それが行きすぎると、会社のために何をすべきかではなく、上司のために何をするかを優先する社員さえ出てきかねません。だからこそ、企業風土改革が必要なのです。


私は長く米国に駐在していましたが、米国人の社員は現地法人のトップでも私を「コウジ」と呼んできます。自由に議論し、アイデアをぶつけてくるのです。ですが、日本に戻ると「会長」。こちらはやはり、上下関係を固く持ったうえで話すわけです。一方はコウジ、一方は会長と呼ぶ風土にある社員同士が、闊達な議論をできるでしょうか。私は以前から、企業がグローバル化して、世界で一体の組織として力を発揮するには、そんなところを変えないと本当の力は出せないのではと思っていました。


私は会長に就任して以来、企業風土改革を訴え、進めてきました。社内の雰囲気をもっと自由闊達に、いろんな議論ができる風土に変えたい。


当社は昨年から、私の旗振りで役員の行動を変えようという2つの運動を行っています。ひとつは、「役員(Y)」と「率先(S)」の頭文字を取ってYSプロジェクトと名づけているもので、役員が率先して部下との話し方、表情から変えようという運動です。そしてもうひとつは、社長、会長を含めた役員・部長の360度評価です。こちらは、ご存じの通り直接の部下を含めた周囲の人たちに自身の評価をしてもらおうというものです。


「モノづくり」と言うと、何となくひとつひとつの部品を安く作るというイメージがありますが、今、私は「コトづくり」という言葉をいろんなところで使っています。多くの新聞、雑誌などのメディアではモノづくりばかりが前面に出てきますが、それだけでは付加価値を高められません。もっと価値を提供できるイノベーションを起こさないといけない。


スマートフォンにも日本メーカーの部品が多数使われていますが、利益の大半は機器メーカーが持っていき、部品メーカーの利益はわずか数%にとどまっています。なぜ優秀な部品を作っているのに儲からないのか。問題は付加価値、つまりアイデアの部分をつくっているのはどこなのかということです。


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