ドナルド・N・サルの名言 一覧

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ドナルド・N・サルのプロフィール

ドナルド・N・サル。経営学者。英国ロンドン大学経営大学院教授。米国ハーバード大学経営大学院でMBAと経営学博士号を取得。ハーバード大学経営大学院助教授、ロンドン大学経営大学院准教授などを経てロンドン大学経営大学院教授に就任。アメリカの経済誌フォーチュンで「次世代のマネジメント権威10人」に選ばれた。また、世界大手のコンサルティング会社マッキンゼーでコンサルタントとしても活躍した。主な著書に『変革へのコミットメント経営 ハーバードで教える経営者の役割』など。

危機を乗り切るリーダーの資質として、3つの要素が大切だと私は考えています。危機を乗り切るには「認識力」「勇気」、そしてなにより「楽観主義」を持ち合わせた若い世代が、疲れ切った旧世代に代わって経営の第一線で活躍することが不可欠でしょう。


情報を何らかのフィルターを通して収集していたら、数多くの有益な情報を見過ごしてしまいます。


経済危機下では、組織全体に危機意識が醸成されます。その危機意識が組織の変化を加速させます。


単に情報を共有するだけではなく、財務やマーケティング、販売といった立場の違う専門家が、データに対して異なる意見をぶつけ合い、データが持つ本当の意味をつかもうとすることが大切です。


いま、我々にできることは、過去の経験から学ぶことです。歴史を紐解けば、厳しい不況に直面しながらも、それを成長のチャンスに変えてきた企業がいくつもあることに気づくでしょう。実は、このような困難なときにこそ、企業は飛躍のチャンスをつかめるのです。


事業環境が厳しいのはライバルも同じです。競争の条件が同じなら、ライバルが投資を控えれば、その分、自社のチャンスが広がります。米国のスナック菓子やペットケア製品のマース社は、ロシア通貨危機のとき、日米欧の多国籍企業が撤退する中、ロシアに踏みとどまりました。結果、ロシアのチョコレートとペットフードの市場でリーダーとなっています。


不況のときは長期的な視点に立った戦略をとりやすくなります。たとえば、企業が事業の選択と集中を進めれば、短期的には売上や利益が減少します。長期的には業績を向上させるものであっても、平時には投資家に歓迎されないでしょう。不況下であれば、投資家からも納得してもらえます。


不況時は平時では困難な決断も、外部環境の悪化を理由に実行しやすくなります。「人員削減も工場閉鎖もしたくない。しかし、危機的な経済環境のために、やむを得ない」というふうに。


不況時に企業に大きなチャンスをもたらす要因は、実は外的なものより内的なものの方が大きいのです。なぜなら、不況によって企業の内部で変わろうとする機運が高まるからです。不況になれば従来と同じやり方を続けられないことが誰の目にも明白になります。


不況時は優良企業を安く買収できます。高い技術力を持ちながら、金融危機で資金繰りが悪化した優良企業が安く売りに出されています。いま、ソフトウェア大手のオラクルが買収攻勢を仕掛けています。資金の豊富なオラクルにとっては絶好の買い時なのです。


日本には素晴らしい技術があり、目の肥えた顧客もいます。優れたサプライヤーもいて、製品の品質は卓越しています。金融資産も比較的健全です。若い世代が先頭に立つようになれば、日本企業は幅広い産業でグローバルに競争力を発揮できるはずです。


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