トマス・J・スタンリーの名言 一覧

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トマス・J・スタンリーのプロフィール

トマス・J・スタンリー。ニューヨーク州立大学教授。米国の億万長者研究者。「となりの億万長者」著者

経済的にしっかりした基盤を持とうと考えいるならきっと実現できる。だが、よい暮らしをするためにお金が欲しいと思っているのなら、一生金は貯まらない。


資産の額はその人の年齢と収入に大きく影響される。収入が多ければ資産も多いはずだし、働いた年月が長ければそれだけ蓄財もできているはずだ。どの程度の資産があれば金持ちと言えるだろうか。私たちは長年、高所得の資産家を調査した結果、いくつかの多変数方程式を開発している。だが、自分が金持ちかどうかを計るには、次のような大雑把なルールさえわかっていれば十分だろう。

(年齢)×(税引き前年間家計所得)÷10=(期待資産額)


私たちが定義する金持ちというのは、ものを買って見せびらかすよりも、将来値上がりしそうな資産を有することを選ぶタイプの人のことだ。


蓄財劣等生のライフスタイルは、蓄財優等生グループよりも金がかかる。蓄財劣等生は一般に消費性向が高く、収入以上の暮らしをする。そして、資産を築くのに不可欠な重要なことをきちんとしないから金が貯まらないのだ。


他人が車やボート、電化製品、現金を勝ち取るのを見るのが大好きな人間のなんと多いことか。クイズ番組で奨学金が賞品にならないのは、みんなすぐに使えるものを求めるからだ。キャンピングカーなら喜ばれるが、「夜間学校の授業料8年分!」というのはウケない。大学卒の学歴があれば、キャンピングカーなど何台も買えることを考えればおかしなことなのだが、それが大衆の心理なのである。


1年で500万ドル稼ぐ人は、アメリカ一億世帯に5000人いるかどうかだ。すなわち二万世帯に一世帯の確率だ。大半の億万長者の年収は、その一割の50万ドルにも達しない。また、50歳前に億万長者になることも少ない。そしてみんな倹約家だ。湯水のようにお金を使いながら億万長者になることは、ほとんどない。


金持ちの特長を三つの言葉で言い表せば「倹約」「倹約」「倹約」である。ウェブスター辞書で「倹約」とひくと、「無駄を省く行動」とある。倹約の反対語は浪費である。私たちは惜しげもなく、どんどん物を買うライフスタイルを浪費と定義する。倹約は資産形成の第一歩だ。


最初に必要なのは生活改善の堅い決意だ。これがなければ始まらない。次に、専門家の手助けを求めよう。一番良いのは財産設計の手伝いをしてくれる会計士やファイナンシャルプランナーを利用することだ。彼らは蓄財劣等生を扱った経験が豊富なはずだ。というより、経験が豊富で劣等生を優等生に変身させた成功体験のある人でなければ困る。


資産のある人は、次の三つの質問にイエスと答える率が高い。(1)あなたの両親は倹約家でしたか?(2)あなた自身は倹約家ですか?(3)あなたの妻はあなたより倹約家ですか? この最後の質問は重要だ。蓄財優等生の家庭では、妻が輪をかけた倹約家であることが多い。


なぜ、アメリカにはこんなに金持ちが少ないのか。年収10万ドル以上稼いでいても、金持ちと言える世帯は少ない。アメリカ人の大半は、明日の金を今日使う。ローンに追われ、稼いでは使い、使っては稼ぐというように、コマネズミのように同じ輪の中をクルクルと走り回っている。ものをふんだんに持っていないと裕福ではないと思い込んでいる。


なぜ、俺は金持ちじゃないんだ?と考えているなら、まずライフスタイルをチェックしてみよう。攻めの方はどうか。あなたの年収は7万ドル、10万ドル、それとも20万ドル?そりゃ、すごい。攻めは完璧だ。それなのに、なぜ、資産が増えずに蓄財ゲームに負けっぱなしなのだろう?正直に認めるべきだ。それは守りに弱いからだろう。高額所得者の大半は守りに弱い。だが億万長者は違う。攻めも守りもしっかりしている。


結婚相手が浪費家だったら、一代で財を成すのは不可能だと思った方がいい。夫婦のどちらかでも金遣いが荒いようだったら資産は貯まらない。夫婦で事業をしている場合には特にそうだ。浪費癖を直さずに資産を築くのはまず無理だろう。


金持ちかどうかを見るのに純資産で見る方法がある。いわば、カウボーイハットの大きさではなく、牛を何頭持っているかで計る方法だ。純資産とは、現在の資産額から負債額を差し引いた価値を言う。


1ドルお金を使うということは、税務署に貢ぐ分、余計に稼がなければいけないということを忘れてはならない。たとえば、6万8000ドルのボートを買うには、10万ドル稼がなくてはならない。億万長者はこういう計算の仕方をする。だからあまりボートを持っている人がいないのだ。


資産形成の第一歩は守りにある。予算を立て、計画を立てることから守りははじまる。お金を使う前に、時間をかけてきちんと計画を立て、予算を組み、出費をコントロールしなければお金は貯まらない。蓄財劣等生はエクササイズに使う時間の3分の1も資産運用計画を練るためには使わない。


資産を築くには、課税対象となる現金所得を最小限に抑え、含み益(現金を伴わない資産価値増加)を最大限にすべきだ。私たちの調査では、平均的億万長者の年収は資産額の7%以下であった。言い換えれば、所得税がかかるのは資産の7%以下、正確には6.7%となる。金を使うには、それだけ収入を増やさなければならない。しかし、収入が増えればその分所得税も多くなる。


高学歴、高所得イコール経済的自立とは限らない。経済的に自立するには、計画性と自己犠牲が必要なのだ。もしあなたが経済的に自立したいと願うのなら、明日の自立に備えて今日の消費を犠牲にするよう計画を立てるべきだ。


倹約家の億万長者のことを話すと「それで幸せなんですか?」と言う人が多い。これだけは言える。同所得、同年齢層の中で、お金の心配をしなくてもすむ人たちは、そうでない人たちより幸せな生活を送っている。経済的な不安を持たない人は、目標設定が定まっていて、将来の姿を思い描くことのできる人が多い。


小金持ちと超金持ちの違いは何か?資産額が多ければ多いほど、現金収入の占める割合が低くなる。超金持ちは現金収入の割合を最小限に抑える術をマスターしたからこそ、超金持ちになれたのだ。超金持ちはその富を保つだけでなく、毎年増加させていく。


アメリカの億万長者のほとんどは、一代で資産を築き上げている。ごくふつうの人が、なぜ一代で億万長者になれたのだろう?世の中のほとんどの人は、たいした資産も持てずに一生を終るのに。この違いはなんだろう?億万長者になるのは、自分の能力に自信を持つ人々だ。


億万長者は現金収入ではなく、純資産額でものごとを考える。資産形成には所得はたいして意味を持たない。10万ドルから20万ドルの収入があれば、それ以上いくら稼ごうがあまり関係ない。それよりも、持っている資産をどう運用するかのほうがずっと重要だ。


アメリカ財務省の租税調査室長補佐C・ユージン・ストイオリ氏は優れた研究者でもある。彼は「現金所得と資産の関係」という論文の中で、私たちと同様の調査を行っている。調査の結果、多額の資産を築く人は現金・課税対象所得を最小限に抑え、課税対象とならない含み益や非課税所得を最大限にするよう努力していることが明らかにされている。


自営業者に比べ、会社勤めの蓄財劣等生は外的な要因に影響を受けやすい。高額所得を得ていて億万長者でない蓄財劣等生の36%は職を失うことに不安感を抱いているが、蓄財優等生ではその比率が19%でしかない。高給取りは漠然とした不安を抱えているにも関わらず、消費志向の強い生活を改めようとはしない。


蓄財優等生は「現金収入を生み出さないが、将来資産価値の上がる可能性のあるもの」に投資する傾向がある。彼らが投資するのは、非上場会社の株、不動産、上場株、あるいは年金など税金の支払いが繰り延べできる性格のものである。このような投資をするには、じっくり考える時間が必要だ。そして、このような投資こそが資産の基礎となる。それにひきかえ、蓄財劣等生は自動車など時間が経つにつれ価値の下がるものにばかり金を投じるのである。


一般的に医者が蓄財に弱い傾向にあることは、私たちの調査にもあらわれている。高所得者を職業別に分析すると、蓄財レベルが一番低いのは医者になる。蓄財優等生と蓄財劣等生の比率は、医者だけで見ると1:2となる。なぜ医者は蓄財が下手なのか。いくつかの理由が考えられるのが、第一に挙げられるのは学歴だ。驚くかもしれないが、高所得者では学歴と資産レベルは反比例する。


まあまあの収入しかなくても、夫妻ともども締まり屋だったら、蓄財優等生になれる可能性は高い。しかし、どちらか一方が浪費家であればそれは難しい。夫婦の間で金銭感覚が違う時、資産を築くのはなかなか困難だ。最悪のケースは夫婦ともに浪費家の場合だ。資産が増えないのは二人の責任である。


蓄財優等生の億万長者には自分で会社を経営している人が多い。そのほうがサラリーンマンよりもなにかとコントロールがきくためである。近頃は仕事のできる社員でもリストラ、合理化の洗礼を受ける可能性が出てきた。高給取りであっても、サラリーマンが億万長者になるのはさらに難しくなってきている。


炭鉱業者の中には、少数とはいえ、業界の趨勢に左右されず、辛抱強く努力を重ねてきたおかげで報われた人がいる。「短期間、業界が苦しい時期に入ってくれたからこそ成功できた」というセリフを、成功成功した人からよく聞かされる。厳しい時期には、競争相手が自発的に戦線離脱していってくれる。


自営業者は、いいときがいつも続くとは考えない。ある程度の年齢の自営業者なら、景気の良い時も悪い時も経験してきているはずだ。だから収入が減るときに備えて、貯蓄投資の計画を立てる。年金計画も自分で立てる。彼らにとって頼る相手は自分しかいないのだ。考えてみれば、自制心が強く、自己管理の上手な自営業者が、経済的な成功を手にするのは当然と言えよう。


蓄財優等生は、お金は決して無駄にしてはいけないものと考える。生活設計を立て、予算を立てて、必要以上にお金を使わない。たとえ収入が多くても、そうすべきだと考える。高所得者といえども、収入より少ない金額で生活しなければ経済的に自立できない。


10万ドル前後の年収の会社員だったら、時間とエネルギーの大半は仕事に向けられているはずだ。それなのに、自分でどんな仕事をするか決めることができない。職場で資産運用のために時間を使うわけにもいかない。だが、自営業者、それも高額所得の自営業者の場合、経済的に自立することも仕事の目的の一つである。会社員の場合、経済状況は雇い主に左右されるところが大きい。だから資産を貯めようとして貯蓄計画を立てるといっても、なかなか思い通りにはならない。


蓄財劣等生、とくに高所得を得る劣等生は、使う金が欲しいから働く。次から次へと贅沢な生活を追いかけていくために働く。経済的に自立するために働くのではないのだ。蓄財優等生と劣等生では、どちらのほうが仕事を楽しみ、満足感を得ているだろうか?私たちの調査によれば、蓄財優等生は働くことに喜びを感じているのに対し、蓄財劣等生は金のかかる生活を支えるために働かざるを得ないと感じている。


他の業界に比べ、個人経営の証券ブローカーの収入はずっと高いし、投資に必要な各種の調査データも簡単に入手できる立場にある。自分のコミッション分だけ安く売買できる。これだけの条件がそろっているのに、この高所得の投資専門家たちが資産家であることはすごく稀だ。私たちは何人もの証券ブローカーに理由を聞いてみた。「株をずっと持ち続ければ金持ちになれることはわかっているんだが……だけどついつい動かしてしまうんですよ。株価の上がり下がりをモニターでずっと見ていますから」


出費に見合う金を稼ぎ出そうと懸命で、投資に回すお金の余裕がないというのでは行き詰まりだ。将来値上がりの期待ができる投資物件や証券を買わないで、経済的に自立して老後を心配しないですむようになるのは無理と思った方がいい。将来、資産家になりたいと思うなら、住宅ローンは年間の現金所得の二倍以内に抑えること。それ以上の高い家は絶対に買っては駄目。


蓄財優等生は蓄財劣等生の二倍の時間を資金運用のためにかけている。資金運用計画と蓄財の間には強い相関関係がある。蓄財劣等生の場合、資金運用の専門家に相談する時間、信頼できる会計士や弁護士、投資顧問を探す時間、資金運用のセミナーに出席する時間などが優等生に比べはるかに少ない。


物をたくさん持っていても、金持ち、富豪、資産家とは言わない。気前よくお金を使う人々は、往々にしてたいした投資をしていない。含み益を生むもの、家賃収入など不労所得を生む不動産、株や債券も所有していない。自分の会社も、石油・ガス採掘権、山林なども持っていない。こういう人たちを、私たちは金持ちとは呼ばない。


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