ガー・レイノルズの名言 一覧

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ガー・レイノルズのプロフィール

ガー・レイノルズ。プレゼンテーションの専門家。関西外国語大学准教授。米国のオレゴン州出身。ハワイ大学大学院卒業後、日本に渡り茶道や禅を学ぶ。その後、住友電気工業、アップルなどに在籍したのち、プレゼンテーションの専門家として独立。数多くの企業をクライアントを持つ。また、関西外国語大学経営学部准教授としてプレゼンテーションを教えたり、ライター、デザイナー、ミュージシャンとしても活動している。著書に『プレゼンテーションzen』『シンプルプレゼン』『裸のプレゼンター』『プレゼンテーションzenデザイン』など。

理解させるには、すべてを伝えないといけないと思っている人は多いが、それは誤り。要素を削り、メッセージを絞った方が伝わる。


控えめすぎず、押しつけがましくなく、普段の会話のようにナチュラルに語りかけるプレゼンが信頼される。


プレゼンで重要なことは、本当に大切なことのフォーカスすることです。「あれも、これも、みんな重要です」というのは、何も重要ではないと言っているのと同じです。


日本でもほかの国でも、悪いプレゼンの特徴は同じです。「長すぎる」「情報だけでストーリーがない」「何が大切なのかわからない」。だからつまらない。その点で、文化の違いはありません。


パワーポイントは、適切な方法で使えば役に立つツールです。しかし、プレゼンターが話しているのと同じ情報をスライドにも書くような、不適切な方法で使えば、最悪なプレゼンになってしまいます。


プレゼンテーションのスライドはビジュアルであって、文字を読ませるものではありません。人は文字を読みながら話を聞くのが苦手なのです。スライドはビジュアルに徹するべきです。スクリーンはシンプルにすべきです。


日本の伝統的な文化は、不必要なものを排除し、しかも不足はなく、シンプルでありながら単純ではなく、深いものです。生け花もそうです。庭園も、アメリカでは過剰にいろいろな要素が詰め込まれていますが、日本の禅庭は静けさと空間から成り立っています。日本のデザインセンスは素晴らしく、ビジュアル・コミュニケーションのセンスも高いと思います。ところが、第二次堺大戦以降の日本の文化はごちゃごちゃとした過剰なものになりました。


日本には「起承転結」という言葉があるにも関わらず、驚かせる部分やクライマックスがなく、ストーリー性がないプレゼンテーションも多い。情報を並べているだけなのです。


日本人がプレゼンテーションで何でも詰め込んでしまうのは、間違いを極度に恐れる文化があるからではないでしょうか。間違えることのリスクを大きく捉えすぎているのです。


プレゼンでは不必要なことを削らなければなりません。詳細な情報が必要であれば、配布資料にすればいい。ところが、配布資料をそのままスクリーンに映してしまうプレゼンが多いのです。


プレゼンで「念のために」と何でも情報を詰め込み、上司から「これも入れておけ」と言われれば、それも入れる。そうしてスクリーンは文章だらけになる。聞き手はスクリーンのどこを見ればいいのかわからず、疲れる。プレゼンターがスクリーンに映った文章を読み上げるのを、利き手は我慢して聞く。これではつまらないに決まっています。


プレゼンでは背伸びして自分を大きく見せる必要はないし、逆にへりくだる必要もありません。普段から静かな人は少しテンションをあげたほうがいいですが、親しい友達と会ったときのように話してもらえば十分です。恥すかしがらずに、いつもの自分でいけば、きっとオーディエンスと心がつながるはずです。


日本では、暗い演壇でスライドだけに光を当て、自分は陰に隠れたままレーザーポインタで指し示すというプレゼンをよく見かけます。このやり方は、おすすめできません。自分の姿を隠すのは、提案内容と自分を切り離したい、提案内容が批判されても無傷でいられるように自分は安全地帯にいたいという気持ちのあらわれです。そんな人のプレゼンを信じられるでしょうか。


スライドと同じものを印刷して資料として配る人がいますが、これはダメ。スライドと配布資料の両方の役割を兼ねさせようとして、「スライドとしては重すぎて、配布資料としては物足りない」という中途半端なものになります。日本には「二兎を追う者は一兎をも得ず」という諺がありますが、まさにそれです。


プレゼンのスライドは、シンプルであることが大事です。データをたくさん載せて難しく見せたほうが説得力は増すという考えは逆効果。データはできるだけ省くか、見せる場合もシンプルなビジュアルにすべきです。詳しいデータで補完しなければいけない場合は、別に資料として配布しましょう。


質問にその場で的確に答えられなければ失望を招きます。だからこそプレゼン前に質問を想定して、それに対応できるように入念に準備しておく必要があります。


いくら論理を積み重ね、ビジュアルを工夫してスライドをつくっても、プレゼンターの存在を感じられないプレゼンに魅力はありません。「ほかの誰でもない、私の提案だ」という顔の見えるプレゼンをしてこそ、オーディエンスはそのプレゼンに一目置くのです。


プレゼンでは質疑応答の準備も重要です。質疑応答なしで一方的に話すプレゼンは、オーディエンスから信頼を得られません。考えてみてください。恋人とデートするとき、相手が自分のことしか話さなかったらどう思いますか。退屈だし、「相手は自分のことを見ていない」と不信感を持ちますよね。オーディエンスの心理も同じです。双方向のコミュニケーションを取りたいと考えているのです。


外資系の某化粧品会社で、新商品のメッセージについてディスカッションが行われました。「この技術が肌をきれいに見せる」「保湿効果が何%アップ」など、アピールしたい点がいろいろあり、まとまりません。ところが誰かが「これは働くお母さんの一日を楽にしてあげる商品だ」というと、みんなが納得してパッと方向性が定まりました。機能を並べるより、「働くお母さんが抱える悩みがこの商品によって解決される」というストーリーのほうがわかりやすく、訴求力があるのです。


プレゼンの準備段階では、ストーリーを残して、スペックなどの情報を削っていく。商品やサービスの特徴を個条書きにするより、その商品やサービスによってどのような変化がもたらされるのかという物語を示したほうがずっと説得力があります。


プレゼンの準備段階で意識してほしいのは、「何を伝えるか」より「何を省くか」です。プレゼンターは、伝えたいことすべてを伝えようとします。しかし、盛りだくさんのプレゼンは消化不良を起こしやすく、不親切。要素はなるべく絞り込んで、シンプルにすることを心がけてください。


アメリカ流の芝居がかったプレゼン、身ぶり手ぶりが派手で熱弁をふるうプレゼンには力強さがありますが、行きすぎると、怪しいセールスマンのような胡散臭さが漂います。


日本のビジネスパーソンの多くは、プレゼンのときにオーディエンスに顔を向けることなく、うつむいてボソボソと資料に書かれた内容を説明します。こうしたプレゼンはいかにも自信がなさそうに見え、提案内容にも信頼を置けなくなります。


スライドは伝えたいメッセージと、視覚的に訴えるビジュアルを組み合わせたシンプルなものにする。そのうえで話の内容に応じてスライドをタイミング良く見せることで、メッセージがより伝わる。


箇条書きの文字で埋め尽くした複雑なスライドを使うプレゼンとは決別し、スティーブ・ジョブズのようなシンプルなプレゼンを行おう。


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