エラン・カッツの名言 一覧

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エラン・カッツのプロフィール

エラン・カッツ。ユダヤ人のビジネストレーナー(記憶術)。イスラエル出身。ヘブライ大学卒業後、ヨーロッパの大学へ留学。記憶力世界一としてギネスブックに掲載された。その後、記憶術に関する講演やトレーニングを行った。著書に『ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方』ほか。

大切なのは、いろいろな勉強に興味を抱くために、日頃から熱意や情熱を持ち続けることです。熱意や情熱が物事への興味を呼び起こし、記憶力の向上に貢献するのです。


記憶術の5つの原則

  1. 注意を払う。
  2. 連想を使う。
  3. 整理・分類する。
  4. 興味を持つ
  5. 熱意を持つ。

我々の脳は、意味がわかるものしか覚えていません。すでに行っておられる方も多いと思いますが、ネットや銀行口座番号、暗証番号を簡単に覚えるには、ひとつひとつの文字を何かの頭文字に置き換え、意味づけするのが有効です。


人は、自分が興味を持ったものだけ覚えています。数学に興味がある人は、数字や数学に関する知識をよく覚えているし、雑学に詳しい人は様々な事柄への好奇心が強い。人の名前をよく覚えているのは、他人への関心が高い人といえます。


今は情報過多の時代。15世紀の人が一生のうちに覚えた情報が、米ニューヨークタイムズ紙の記事1日分といわれるくらいですから、自分が行うことには優先順位を付ける必要があります。


どんな勉強も乗馬と同じで、最初は乗っては落ちるの繰り返しですが、「できそうだ」と自信がつくところまでいけば、後は学習のスピードが加速度的についてきます。メンタル面の壁を崩して自信をつけるところまでが、学習の過程で最も難しいところです。


何かを記憶するときに大切なのは「興味を持つ」ことです。私はよく講演会でお客様の中からご夫婦を壇上に上げ、ご主人の背後に奥様を立たせて、ご主人に奥様の服装について尋ねますが、ほとんど答えられません。なぜなら、興味を持っていないからです(笑)。逆に、奥様は他の女性が5年前のパーティーで着ていた服装でさえはっきり覚えています。


ビジネス上の成功と記憶の技術とは密接に関わっていますが、特に人の名前を覚える技術は重要でしょう。名前を含めたお客様のすべての情報を知っていたら、そのお客様はすごく喜ぶし、もう一度買おうかという気にもなります。お客様の顔と名前を覚えるのに有効なのは以下の5つのステップです。

  1. 覚えることを怖がらないことと、聞き役に回ること。人は長い自己アピールより、自分の話を聞いてもらった人に好感を抱くものです。
  2. 名前は繰り返し口に出して覚える。
  3. 会っている最中にその人の名前と何かを結び付けて覚える。
  4. 1カ月に1回は手元の20枚の名刺を見て、どんな人だったか、どんな顔立ちだったかを思い返す。
  5. しばらく会っていない人と会合で会う前は、出席者の名簿を見て準備しておく。相手は「会わなくてもずっと覚えていてくれた」と好感を持ちます。

日本でも多くの方がお悩みという語学についても触れておきます。40歳以上の方が、英語も含めた語学を敬遠しがちな理由は2つ。ひとつは、さほど学びたいとは思っていない。もうひとつは、もう一度何かを一から学び直す過程を、嫌がるというより怖がっているからだと思います。往々にしてそうしたメンタルな「壁」が学習の邪魔をするのですが、実際はひとつの言語において1000の単語さえ覚えられれば、かなりの部分が理解できます。だから、それほど怖がらなくていいでしょう。覚えるべき1000の単語は、「言語名」と「1000」「popular words」でネットを検索すれば出てきます。これなら、約1カ月でひとつの言語の基礎を学ぶことができます。


私は大事なことを忘れないために、よく「もの」を使います。旅先で一度座ってから立ち上がるとき、バッグを忘れぬよう自分の足に「ストラップ」を巻いたり、出かける前にアイロンのコンセントを抜き忘れぬよう、コンセントのところに「携帯電話」を置いたりします。これらも「忘れにくいものと関連付ける」という意味で共通したやり方です。


相手の前を忘れてしまった場合、相手から聞き出す技術もあります。「お名前をもう一度」と言い、相手が苗字を告げたら「それは知っているんですが、下のお名前は何でしたっけ?」と再度聞いてフルネームを覚える、というのが基本です。


人はどういうときに物事に集中し、注意を払うのでしょうか? それは珍しいものを見たとき、プレッシャーを感じているとき、そしてあるものが自分の興味のあるものと結び付いた、つまり連想でつながったときです。


自動車事故の多くは運転中の携帯電話の操作が原因。情報を見てその意味を認識するまでには約2秒もかかるからです。だから、運転中は携帯を脇に置いて使わない、触れないと決めておく。自分ではほんのちょっとだと思っても、気が散ることで主たる作業に与える影響は、時に致命的といえるほど大きいのです。


何かを覚えたいときにひとつのことに集中することは大変重要です。別の部屋にペンを取りにいく際、途中に敷いてあるカーペットのシミは無視しなければならないのと同じ。つい気を取られてしまうような事柄を「脇に置いておく」作業が重要です。


我々の脳は、同時にひとつのことしかできません。いわゆるマルチタスクができる人は存在しません。女性にはそれができるともいわれますが、実はそうではなくて、次の作業に頭を切り換えて集中するのが男性よりも早いということです。


マクドナルドのロゴを思い出してください。といってもシンプルですし、誰もが絵に描けるでしょう。しかし、ピザハットは? スターバックスは? と聞かれたら困惑するでしょう。デザインが複雑とはいえ、何度も目にしているものを、なぜちゃんと覚えられないのでしょうか? それは、視界に入っていても注意を払っていないから。物事を漫然と見たり聞いたりするだけでは、頭には入ってきません。パソコンと同じで、最後「Saveボタン」を押さないと記憶に留まらないのです。対象に注意を払うということが、この「Saveボタン」を押す行為に当たります。家を出て5分後に「鍵を閉めたかな?」「アイロンのコンセントを抜いたかな?」と心配するのも同じ理由です。


歴史上、どの社会でもユダヤ人は常に他人に頼れぬアウトサイダーであり、常に他人より努力して、自分たちの存在価値を証明する必要がありました。そして物事をよりよい方向へ進めようとする欲求が強く、常に何かの改革・イノベーションを積み重ねてきました。イスラエル経済の発展はその結果でしょう。こうした性向は、遺伝子のように私の中に違組み込まれていると思っています。


私は別に天才ではありません。誰でもできる記憶の方法を提示しているだけです。他の人と比べてアドバンテージと呼べるのは、もう15年間も訓練を積んでいることくらいです。


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