ウォーレン・ベニスの名言 一覧

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ウォーレン・ベニスのプロフィール

ウォーレン・ベニス。米国の経済学者。南カリフォルニア大学リーダーシップ研究所創立者、同大学教授、経営学者。マサチューセッツ工科大学で博士号を取得。マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、ボストン大学などで教鞭をとった。また、レーガン、カーターなどの政権で大統領顧問を務めた。27冊の著書と2000の論文を書き上げた。著書『リーダーになる』は21か国で翻訳され、大ベストセラーになった。

情熱は別の言い方をすれば、関心を傾ける集中度が高いということです。ウェルチ氏の場合これが、まるでレーザー光線のよう。その傾注ぶりが並外れて強いという点に特徴があるのです。ゴルファーならわかるでしょうが、彼はその職業人生で、一度としてボールから目を離すことがなかった。


もしあなたが良い教師と悪い教師を直感的に見抜けるのだとしたら、その勘は指導者にも適用できます。


ジャック・ウェルチ並みとはいかなくても、良い指導者には心がけ次第でなれます。たまたま私がいま相談に乗っているハイテク企業の経営者は、見識・人格とも素晴らしい。しかし他者を巻き込む要素にかけています。技術者だからついキーボードを叩いて、部下にメールで指示しているんです。だから、「おいどうだい。受話器を取って話そうよ」と私は言いました。


偉大な経営者とは、偉大な教師に似てくる。事実、ウェルチ氏は教師をさせたら素晴らしい先生になったでしょう。実際、GEにおいても彼は比類のない教師だったといっていい。優れた指導者と教師には、ひとつ欠かせない共通点があるからです。自分の関心を相手に傾け、相手の気持ちを高めて巻き込む能力。愛、です。


いまでは有名になったあの手書きメモというものを、ウェルチ氏が伊達や酔狂で何百何千と書いたと思いますか?相手にぐっと自分を傾ける。それによって相手をこっちへ巻き込もうとする。その思いの強さが電話でもEメールでもなく、彼に手書きのメモを書かせたのです。


将来20世紀の経営史が書かれて、GEのウェルチ時代に触れるとして、私は彼が取った戦略、一位か二位になれない事業からは撤退して売り払うといった手法が、興味を集めるとは思いません。ウェルチ氏は何よりも、放送からプラスチックといった考えられる広範な事業分野で、何十万人という従業員を元気にし、盛り立て、前向きにし、動機づけをした。それができた指導者として記憶されるでしょう。


ウェルチ氏は情熱の権化なんです。情熱というより愛といってもいい。私自身、大学の学長を長くやって、あるときハーバードビジネススクールでリーダーシップについて講演したあと、「それであなた自身、大学の学長であることを愛しているのか」と聞かれて思わずたじろいだことがありますが、同じことを聞かれてもウェルチ氏はおそらく間髪入れず、イエスと答えたでしょう。


GEのCEOのジャック・ウェルチ氏を「中性子ジャック」と呼んだのは米フォーチュン誌です。中性子爆弾は建物に被害を与えず、人間だけを殺すでしょう。彼の合理化でGEから人が去り、組織だけ残ったからだというわけです。しかし、このあだ名にウェルチその人が深く傷ついたのをご存知でしょうか。いまでもその傷が癒えていないことは、会話の端々にうかがえます。経営学者として長い間彼を追いかけてきた私ですが、昨年6月、久しぶりにウェルチ氏とじっくり話した帰り際、自分のこの人に対する尊敬の念が一層深まっているのに気付いたものでした。


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