アンダース・エリクソンの名言 一覧

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アンダース・エリクソンのプロフィール

アンダース・エリクソン。アメリカの心理学者。フロリダ州立大学心理学部教授。

頭の中にイメージができあがるほどの訓練を行っていれば、熟達者になりうる。


座学で知識を吸収することは確かに重要なのだが、頭を使いながら本を読まなければいざというときに役立てることはできない。


ある分野で優れた成績を収める熟達者になるためには、計画的に、探究しながら練習することが必要。


努力を実らせるには時間をかけることが必要だ。しかし、シミュレーションとフィードバックなしには上達は見込めない。


あなたが熟達者を目指すなら、頭を使って理想とするイメージをつくり上げ、そこに到達するために何が必要か考え、ときに助言をもらいながら繰り返し訓練する日々を送るべきなのだ。


私が思うに、管理職の最も重要な仕事の一つが部下一人一人のモチベーションを上げることだ。そのためには上司が直接的に、細かく指示を出すのではなく、部下同士がお互いにフィードバックできるような環境を構築することが望ましい。切磋琢磨するうちに部下の能力は向上し、難しい局面においても自らが工夫してうまくやりとげることができる。


私が一番感心した管理職教育プログラムはゼネラル・エレクトリック(GE)のものだ。GEではマネジャー候補を一年ぐらいの期間でどんどん違うセクションに異動させる。優れた状況把握能力や決断能力は同じ部署で働き続けるだけではなかなか身につけられない。異なる環境に次々と移り、そのたびに周囲からのフィードバックを得ることによって、その能力が磨き上げられていくのだ。GEのマネジャー教育を受けた人々は転職先でも経営者層に就くことが多いことからも有用性がうかがえる。


経営者を目指す人は、自分が理想とする経営者像を思い描く必要がある。自分が理想とするものの具体的なイメージを思い浮かべたら、その理想像に近づくために何が必要か考えてパフォーマンスを行う。自分が行ったパフォーマンスを客観的にモニターし、理想像と比較する。その結果から今の自分に何が足りないのかを考えて、再び実行する。このようなサイクルを繰り返すことで、イメージの定着が図れ、自身の能力も向上し、少しずつ理想とのギャップが埋められていく。


チェスであれスポーツであれ、あるいは仕事であっても、試合中、または仕事の最中だと反復練習はできないし、うまくいかないときにも調整は少しずつしか行えない。一方、本番ではなくトレーニング中であれば、一度手を止めて考えることもできるし、難度を上げながらの反復練習もいくらでもできる。フィードックをもとに新たな試みに挑戦すことも可能だ。これらのことから本番を繰り返すよりも、事前のトーニングのほうが重要だというこが理解してもらえるだろう。


フィードバックの重要性を示す一つの調査がある。米国の家庭医に関するものだ。医学部を卒業して家庭医になったあと、心音を聞いて患者の病状を診断する能力は時間がたつほど低下することがわかった。家庭医の診断を受け、専門医による治療が必要だと判断された患者は別の病院へ移る。家庭医は自分が下した診断が正確なものであったかというフィードバックを得られないために、上達が見込めないどころか、技術力の低下を招いたのだ。


多くの人はチェスの試合に出ることが上達の道だと答えたが、実際は違った。それぞれの方法で訓練を行った人々のチェスの成績と比較すると、試合に参加することと成績には相関が見られず、試合以外でチェスをすることは上達を阻害し、盤面の分析を行うことが成績を向上させるという結果が出たのだ。つまり、チェスがうまくなるには、どれだけ練習に時間をかけたかということとともに、どのように時間を使ったかということにかかってくるのだ。


時間をかけさえすればいいと勘違いする人に対して、私は練習の中身と質を見直すべきだとアドバイスしたいというのも、いくら時間をかけたところで向上につながらない練習があるからだ。


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