アルベルト・ザッケローニの名言 一覧

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アルベルト・ザッケローニのプロフィール

アルベルト・ザッケローニ。イタリア出身のサッカー指導者。サッカー選手となるも、怪我や肺病で若くして引退。その後、30歳でASチェゼナティコの監督に就任。ACミラン、インテル、ユヴェントスなど名門クラブの監督を歴任した。日本代表監督も務めた。イタリアサッカー選手協会年間最優秀監督賞を受賞。

勝って反省は理想だが、人はいつかは負ける。場合によってはしょっちゅう負ける。「負けて学べるか」が、名将とそうでない者とを隔てる。


監督が一方的に指名したリーダーより、選手の中から自然に生まれてくるリーダーの方が価値が高く、そいういうリーダーが率いるチームの方が結束力が高いと思います。


一流選手というものは、ファンのみならず、チームメイトからも愛され信頼されています。才能だけが光っているような選手は自分の才能を活かす楽しさも、周りの才能を活かす大切さもよくわかっています。


組織が一致団結するのは同じ方向を向いている場合です。個の対立を利用して団結に導くのではなく、私はみんなを同じ方向に向かせることでチームの団結を実現させたいと考えています。


チームワークと個性は相反する概念ではありません。抜きんでた才能の選手が一人いれば、1~2試合は勝てるでしょうが、何試合も勝ち抜くことはできません。一方で、よいチームワークがあれば長いリーグ戦や大きな大会で勝利を手にすることができます。世界のサッカーの歴史に名を残す選手たちも、例外なくチームワークを大切にし、それによって栄光のキャリアを築いてきました。


イタリアでACミランを私が初めて率いたときのことです。当時チームは前年の順位が11位と、成績が低迷しており、みんなが同じ方向を向く状態ではありませんでした。自分が出場したいばかりにチームの和を乱す選手や、次の契約内容ばかりに興味を持つ選手もいました。でもシーズン終了まであと一カ月という時期になって、優勝の可能性が見えてきたんです。その途端、選手の意識が変わり、チーム全員が同じ方向を向くことができたのです。結果はみごとに優勝でした。


日本の選手は自分に課せられた役割は何か、自分は何を期待されているのかを知りたがる傾向がありますから、気の済むまでとことん説明して納得させます。そうやって包み隠さず説明すると、選手は言い訳がいえなくなります。それは私にとっていいことです。


練習が終わり、ロッカールームへ戻る選手たちに私が話しかけているのを見て、日本の記者たちは驚きます。イタリアで監督をやっていたころは、選手とよく話をすることに関してメディアからコメントを求められたことはありませんでした。これは憶測ですが、サッカーの監督に限らず、日本のボスは、個ではなく、組織全体に話をすることが多いのではないでしょうか。


選手たちは、注目されたい、見てもらいたい、気にかけてもらいたいと思っています。そういう意味で、監督はチームのあらゆる選手に注目しなければなりません。


代表選手の選考に当たっては、4つの基準を設けています。「個性」「身体能力」「技術」そして「戦術」です。自律性は個性に含まれるでしょうが、もちろん重視しています。サッカーはチームスポーツであるとともに、個の局面も強いので、自分で適切な判断を下せる力が不可欠です。当然、そういう力に優れた選手を選んでいます。それに加え、年齢に関係なく向上心を持っている選手を評価しています。


監督が口を出すべきではないこともあります。プロ選手たるもの、いかに良い条件で契約してもらうかを、いつも考えています。そうした話はチームのフロントに任せておけばよくて、監督が口を挟むべきではありません。


これは日本だけでなく世界共通ですが、チームに対する方針が明確でブレないこと、それに即して個別に、「君はこうすべきだ」「こうすべきではない」という技術的な指導をしてくれる監督を選手は望んでいます。


それぞれの選手の個性や性格を正確に把握することが重要です。チームをマネジメントしていくうえで、チーム全体に適用するルールはありますが、コミュニケーションの取り方は選手によって変えるべきです。サッカーはチームスポーツですが、個で戦う場面も非常に多い。チームのマネジメントでも同じで、チームに出す情報と、選手一人一人に出す情報を使い分けています。


日本は自分たちの特徴に合わせたサッカーをすべきだと思う。つまり今のテクニカルなサッカーをスピードに乗せてやることだ。確実に言えることは私は日本の伝統を変えていくつもりはない。その伝統の中に入っていくのはこの私であって日本人が私に合わせるのではない。


私は代表チームを離れる前までに、「ザッケローニが率いたから、これがある」「これができる」という痕跡を、選手にもチームにも残したい。サッカーは常に進化します。私の次の監督が新たな指導を行うことで、チームはさらに進化していくでしょう。次の進化の土台となる何かを残したいのです。監督を退いてしばらく経って、日本代表の試合を観戦したとき、その片鱗が見られたらうれしいでしょうね。


私の役目は「自分たちのサッカーで世界を驚かせよう」という強いメッセージをチームに発信し、実行させていくことです。国内だけでなく、世界中が日本のサッカーに対して抱いているイメージを、いい意味で裏切りたいと思います。


自分は、選手に合わせるような指導法をしてきました。時間が限られているので、やはり選手たちの特徴や性格を把握したうえで、話をしたほうがいい。選手たちに合わせて、能力を引き出してあげるのがいいと思っています。


多く話をしたほうがいい人間かいれば、最低限の情報を与えればいい人間もいると思います。


選手たちと話すときは、相手がどういった性格をしているのか。技術面、体力面、戦術面、精神面がどうで、どういったパフォーマンスを出せるのか。そこを分析して、できることを指導するようにしています。できないレベルのことを指導してしまうと、当事者だけでなく、周りの人間にも悪影響を及ぼしてしまいます。だから、それは避けるようにしています。


コトバで説明しながら、やってもらうのですが、選手たちができることを説明しないといけないでしょう。できるレベルじゃないと、選手たちがこわがってしまう。だからこそ、選手たちの力をよく把握する必要かあるのです。どういったことができるかどうか、それを把握することが大事だと思っています。


やはり選手を成長させるためには、コトバで説明するか、実際にやってみせて指導するしかない。


ピッチの中でのことは当然大切ですが、同じようにピッチの外でのコミュニケーションもすごく大切にしています。ピッチの外でメンタル的にどんなことを思っているのか。その情報を集めるのは大切だと思っています。ただ代表チームが一緒に集まる時間が限られていますから、自分が思っている成功のイメージを選手たちに植え付けていかないといけないでしょう。逆に選手からも声をかけてもらいたいと思っています。トレーニングの後に選手から質問をされることがありますが、そういった現象がもっと起きてくれればいいな、と思っています。


日本人の選手は勝っても負けても、自己反省が強すぎるというか、ヨーロッパの人間に比べると、反省をするような傾向が強いのじゃないかと思います。まあ、私はそのような姿勢が個人的に好きですし、チームにとってもいいのではないかと思います。


日本人だからおとなしいということは、一概に言えないところでしょう。どの国のチームも一緒です。おとなしい選手がいれば、おとなしくない選手もいるわけです。就任当初も、日本の選手は創造力に欠けるとか、ゴールに向かう姿勢が足りないとか、いるんなことを言われたけれど、自分の目で見たらそんなことはなかった。結局、ゴールをたくさん獲れるチームになりました。


私は日本人として日本代表を率いているつもりで仕事に取り組んでいる。就任したときから、チームの文化を変えるつもりはないし、自分のカラーを強制するようなスタイルは持っていません。自分のサッカー哲学を植え付けるところはあるでしょうが、できるだけ選手たちのことをわかろう、尊重していこうという姿勢を貫いています。自分の仕事は、まず選手たちのことを深く理解すること、選手たちに合ったスタイルをつくり上げるということですから。


幸か不幸か、日本語が読めませんので、ニュースを目にすることがないのはいいことかな、と思っています。イタリアにいたときは、担当記者であったり、評論家であったり、日常的に関わらないといけない人がいました。日本の場合は、日常的な記者との関係をつくらなくてもいいし、一度に記者会見で発表すれば事足りるので逆にストレスは小さいかもしれません。そういう意味で、自分の仕事に集中できています。


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