やましたひでこの名言 一覧

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やましたひでこのプロフィール

やましたひでこ。クラター・コンサルタント。東京出身。早稲田大学文学部在学中、入門したヨガ道場で行法哲学「断行・捨行・離行」に出会う。その後、「断捨離セミナー」を主宰し、主婦やビジネスマンに対しモノの片付けを通した心の整理法を教えている。著書に『新・片づけ術 断捨離』『断捨離で日々是ごきげんに生きる知恵』『新・生き方術 俯瞰力』ほか。

モノを捨てれば、モノに付随する仕事が捨てられ、その仕事をするのにかかる時間が捨てられる。


新しい価値は、古いモノを捨てないと得られない。むしろ、捨てるからこそ得られる。


私たちは「できない理由」を見つけようとしがちなんですよね。「自分が片づけても、夫が片づけない」「家が狭い」「家族が多い」といった具合に。断捨離のスタンスは、できないことに焦点を当てるのではなく、与えられた環境のなかで自分ができることを見つけていくものです。


行法には、簡単にいえば、「行なってこそ」という意味合いがあります。実践しなくてはいけないのです。知識を得て満足するだけでなく、得た知識をもとに行動しなければならない、ということがポイントです。


私はどちらかといえばネガティブな考え方をしていたのですが、モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して、人生を快適に過ごそう、と思えるようになったのです。モノを通してトレーニングしたわけですね。


断捨離は「自分にとって必要なモノなのか」「自分にとって心地よいモノなのか」と、自分で決断するトレーニングなのです。それなのに、私に「これは必要なモノでしょうか、不必要なモノでしょうか」と尋ねてくる方も少なくありません。そのときは、「あなたはどう思うのですか?」と問い返すだけです。


断捨離のプロセスでも、空間に対しての「総量規制」を自分で設けます。いまの居住空間という与えられた条件で、その空間におけるモノの収納量の上限を決めるのです。そうすると、本当に自分が気に入ったモノしか入れない状態のところに、新たなお気に入りが手に入ったら、これまでもっていたなかで「お気に入りランク」が一番低いモノを手放す、という循環が起こります。このサイクルを繰り返すと、自然と「お気に入りランク」の高いモノが残る。「断ち・捨て・離れ」の引き算の解決方法によって停滞を取り除き、住まいの、暮らしの、身体の、気持ちの、人生の、新陳代謝を促すのです。


断捨離は、たんなる片づけとは異なります。「使えるか、使えないか」といったモノを軸とした考え方ではなく、「このモノは自分にふさわしいか」と問いかけるのです。つまり、主役は「モノ」ではなく「自分」なのです。そして、時間軸はつねに「いま」。「将来、いずれ、そのうちに、必要になるかも……」と考えるのは曖昧な選択、決断ですよね。いま、自分に不必要なモノを手放し、必要なモノを選んでいく。その結果、自分自信を深く知ることにつながり、心までもが軽くなって、ありのままの自分を肯定できるようになります。


自分の時間は有限。それを「嫌なこと」で埋め尽くしては、何より自分がかわいそう。そんなことを続けていると、いつしか「嫌」という感覚すら鈍って、不幸な状況に慣れ、「好きなこと」をする気力も発想も湧かなくなってしまいます。


誰でも痛みを感じたくないから、モノを捨てられないのです。しかし、それは考えることを先延ばしにしているだけ。モノを捨てれば快適に働けるのに、捨てない職場があるとしたら、皆が責任を取りたくないと思っているからでしょう。


モノを通じて、自分の無意識や執着と向き合い、不要なモノを捨てることは、身体の垢を落とすような感覚です。停滞していた思考が回復し、仕事の感覚が磨かれ、鈍っていた感性が蘇ります。そうすれば頭が冴えてきて、生産性も上がることでしょう。


多くの書類や文具を、いつかは使う「かも」と思い、取っておく人がいますが、では、それをいつ使うのでしょうか。半年後、1年後? またその確率は50%、それとも80%? 使う「かも」しれないという、曖昧な感覚でモノを取っておくのは、それが本当に必要かどうかを思考していないからではないでしょうか。


整理と言っても、ただ今あるモノを引き出しにきれいに仕舞い込むだけでは、きっとまたゴチャゴチャの状態に逆戻りすることでしょう。モノを絞り込むための「選択と決断」がないために、仕舞い込んでそのまま、不要なモノの存在を忘れてしまうからです。


私たちはあまりにも無自覚にモノを扱っています。モノが多いということは、それだけ場所を取りますし、探し物も増えるでしょう。つまり、「時間・空間・労力」を費やしているということです。逆にモノが減れば、これらのリソースをすべて仕事に向けることができます。


「必要か、不要か」「適しているか、適していないか」「快か、不快か」。この3つの基準をクリアしたモノだけが、今のあなたに必要なモノ。「要・適・快」に基づいて選択と決断を重ねることは、思考、感覚、感性を磨くことにもつながります。


仕事に最も必要な能力とは、「選択と決断」であると私は考えています。断捨離の実践は、すなわち、「モノ」を入り口とした、そのための思考力を磨く訓練です。


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