柳川範之の名言 一覧

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柳川範之のプロフィール

柳川範之、やながわ・のりゆき。日本の経済学者、経済学博士。東京大学大学院教授。慶應義塾大学経済学部通信教育課程卒業、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。慶應義塾大学経済学部専任講師、東京大学経済学部助教授、東京大学大学院経済学研究科准教授、総合研究開発機構理事などを経て、東京大学大学院経済学研究科教授に就任。専門は契約理論。著書に『戦略的貿易政策 ゲーム理論の政策への応用』『独学という道もある』『元気と勇気が湧いてくる経済の考え方』『法と企業行動の経済分析』ほか。

今の40歳はまだ若い。とくに今の仕事に限界を感じている人は、「もし20代だったらどうする?」と考えてみるのもいいでしょう。


バブル崩壊以降、企業内での教育投資は10分の1になったとの調査結果もあります。その代替として、大学が各業種の技能経験者を雇い、専門トレーニングの総合講座を設置します。1、2年間は専念できるカリキュラムがいいでしょう。そこで受講生は、自分の再就職に必要な技能や知識を得ます。講師は、卒業生がどれだけ就職できたかで評価されます。成果主義を導入して、真剣な学びの場をつくり出すのです。


私が一番気になるのは、中年以降の人たちが抱えている大きな不安です。いままでの雇用のあり方はもう崩れてきています。実際、シャープやソニーなどで起きたようなことが、これからは他の産業でもどんどん起こるでしょう。45歳、50歳になって、勤め続けてきた会社から急にリストラされたらなかなか再就職先が見つかりません。


新しい分野を学ぶ際は、入門書を3冊買ってください。それで最初に全体を俯瞰してから、そこで紹介されている前文や資料に芋づる式に当たっていくと、比較的楽に理解することができます。


これから先、ビジネス環境がどう変化するかを正確に予測することはできません。ですから、「このスキルを身につけておけば間違いない」と言えるスキルはない。強いて挙げれば、「環境が変わったときに、その新しい環境に対応した新しいスキルを身につけられる能力」でしょう。身につけるべきは、個別のスキルではなく、環境の変化に対応できる能力なのです。


会社に居場所がなくなってから慌ててその後のキャリアについて考えるのでは遅い。忙しく仕事をしているうちにこそ、その後のキャリアについて準備をしておかなければなりません。


40代なら、その後も約30年もビジネスマン人生が残されています。昔なら一生ぶんの働く時間がある。人生をやり直して、自分のやりたいことをやるための時間が十分に残されているのです。


長男など特定の人がオーナーの後継者になるとしたら、一族のほかの人たちは一種の大株主集団、あるいはお目付役としてガバナンスを利かせることができます。そうすることで経営に規律がもたらされます。事業継承にあたって、このあたりをうまくルール化できているところが生き残り、そうでないところは問題が生じてしまうということだろうと思います。


ファミリー・ビジネスとか世襲のオーナー企業というと、現在の日本ではネガティブにとらえられることが多いのですが、実は資本と経営が分離しすぎた大企業型のガバナンスよりも、パフォーマンスに優れている例が多いんです。問題点もありますが、オーナー型の経営はメリットのほうが大きい。


後継者と目される人たちは、ごく小さいうちから「会社を継がなければいけない」という意識を持っていることが多いようです。また「親から仕事の話を聞かされることが多かった」「仕事の現場によく行った」という人が目立ちます。もちろんいまは親が子の将来を決められるという時代ではありませんが。


世界に目を向けると、富裕層向けの教育サービスはたいへん多い。国際的な教育を受けることが将来の成功にどこまでつながるかはわかりませんが、これからは資産階層に応じて教育機会の格差が開いてくるかもしれません。


独学はいいことずくめの勉強法なのですが、私がこういうと「自分は意志が弱いので独学には向いていません」という人がときどきいます。でも、安心してください。私もかなりの怠け者です。それでも独学は務まりました。なぜなら、自分で立てた目標の3割でも実現できればいい、と割り切っていたからです。だいたい、決めたら必ず最後までやりとおす人は、めったにいません。人間はつい怠けたり、ときどきやる気が出なくなったりするのが普通なのです。独学で大事なのはやり続けること。だから、3割できれば上等なのであって、それくらいの気持ちで取り組めばいいのです。


読み進む際には、要点に傍線を引いたり、ノートやメモを取ったりしないのがポイントです。要点を抜き言きしてきれいにまとめると、いかにも勉強した気になりますが、実際は書くことで安心して、記憶が薄れてしまうのです。それに、本当に重要なことは、勉強していると何度も出てくるので、書かなくても自然と頭に定着します。反対に、書かなければ覚えられないのであれば、そこは覚える必要がないのです。


同じ本を2回読むこと。1回目はざっと目を通し、そこに書かれていることをひととおり頭に入れます。それができたら今度は「逆のケースで考えたらどうだろうか」「この部分は前の記述と矛盾しないか」というように、内容を疑ったり批判したりしながら読むのです。本はそういうふうに読んで、はじめて理解が深まるのです。


多くの人は、役に立つ知識や情報を頭に詰め込むのが勉強だと思っているようですが、それも正しくありません。たしかについ最近まで、他人より多くを知っている百科事典のような人の有用性は、会社でもそれなりに高かったといえます。ところが、現在では、誰もがスマートフォンを持っているじゃないですか。それを使えばわからないことはすぐに調べられるし、仕事に必要な資料もデータにして持ち運べるので、細かく覚えていなくても大丈夫。知っているということの価値は大きく下がってしまいました。つまり、知識や情報を覚えるのは、もはや勉強の目的として適当ではないのです。


現代の勉強とは何か。それは自分で考え、自分なりの答えを出せるようにする、あるいは、自分で判断を下せるようにするための頭の使い方を学ぶことです。知識や情報をただ暗記するのではなく、それらを加工して自分なりの新しいアイデアや理論につくりかえることだと、いい換えることもできます。


40代がまずやるべきことは、自分の持っている「スキルの棚卸し」をすること。自分はどんなスキルを持っていて、社外でも通用するのかどうか。それを客観的に整理することが一番大切です。40代まで仕事をしてきたビジネスマンなら、ほとんどの人はそれなりのスキルや技術を持っているはずです。ただ、それが社外でどう活かせるのか考えたことがなく、整理できていないのが問題。だから、まずは棚卸しをするべきなのです。


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